
男子校の華と言えば、保健室の先生。そんなイメージがあるが、実際はどうなのか…? 『男子校の生態』(コンテくん/KADOKAWA)にはそんな保健室の先生についてのエピソードも描かれている。
著者であるコンテくんは、中学高校と6年間男子校に通っていた。その時の思い出を振り返ったコミックエッセイが『男子校の生態』である。ゆるっとした空気で男子校生たちの微笑ましい、共学生からしたらちょっと変わった日常が描かれるのが本作の魅力だが、もちろん思春期の男子たち、女子が絡んでくると必ず盛り上がるのも、面白さのポイントだ。
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中高一貫校のため、ふたりいたというコンテくんの学校の保健室の先生。ひとりは20代でかわいらしい先生。男子校生たちの“こんな保健室の先生だったらいいな”にぴったり当てはまるような存在で、仕事がしづらいのでは……と女性目線では心配になってしまったが、擦り傷の生徒の「俺死ぬかも…だから結婚して」という言葉を「はいはい生きようねー」とスルー。さすが男子校の先生として採用されるだけある、完璧なスルースキルの持ち主だ。もうひとりはグレーヘアをお団子にまとめ、大ぶりのイヤリングが印象的な先生。「贅沢な怪我だね、40秒で治すよ」という決め台詞とともに描かれる見た目は、確かにアニメキャラのようにインパクト満点。
コンテくんが脳内で「しくったこっちか…」と言っているように、ひとり目の先生のほうが男子校では人気があるのは間違いない。でも私は、ふたり目の先生に治してもらいたい。どんな怪我でも、魔法のように治してくれそうだ(処置はかなり痛そうだけど……)。
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決してほめられた話ではないが、この素直さもまた、まだ学生である男子校生たちのかわいいところ。読み進めると、懐かしい気持ちとコンテくんたちの母のような気持ちが同時に芽生えてくる1冊だ。
文=原智香
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