
なんだか心身ともに疲れが取れない。大きな不調はないけど、体調や気分が良くない……。そんな時の心と体に必要なメンテナンス方法を教えてくれるのが『なんでもいきものの心と体のゆるメンテBook』(よこみぞゆり:イラスト、横山恭子:監修/KADOKAWA)。自分の心や他者との向き合い方など日々を楽しく、前向きに生きるための方法をアドバイスしてくれます。また日常の延長で行えるちょっとした行動で、少しずつ体調を整える方法も伝授。臨床心理学の専門家・横山恭子先生監修のもと、“ゆるっとメンテナンス”習慣が身につく一冊です。
本書のイラストを担当するのは「すみっコぐらし」でも知られるよこみぞゆりさん。あらゆるものが“いきもの”として描かれる「なんでもいきもの」のキャラクターたちが登場します。そのかわいらしさは、見るだけでも癒されること間違いなし。しっかりとした根拠に基づいたメソッドですが、イラストメインでほんわか読めるので、実践するハードルを感じないのが本書の素晴らしいところ。なんとなく手に取って、なんとなく始める…そんなゆるさが秀逸です。
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本書は全3章で構成。
chapter1では「自分のことをよく見てみよう」と、改めて自分と向き合う機会を作ることを提案。自分が今どんな気持ちなのか改めて考えてみる、そしてその気持ちを受け入れる……。そんなプロセスのひとつひとつを見開きでゆっくりと紹介。

また、日常生活で実践しやすい、心と体をリラックスさせるためのアイデアも多数紹介。
jissen columnというコーナーでは、「ぼーっとする時間を積極的につくる」「お気に入りのぬいぐるみに話してみる」などすぐに試すことができる行動が掲載されています。
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例えば「ぼーっとする時間を積極的につくる」のページでは「デフォルトモードネットワーク」という脳の仕組みを表現した言葉でしっかりと根拠を示しながらも、ぼーっとすることがなぜ脳にいいのか、簡単な言葉で説明。理由がしっかり理解できるので、「やってみようかな」という気持ちになれます。
chapter2「自分を大切にするために」では、つい後回しにしてしまいがちな“自分自身”を尊重する方法が並びます。
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私もつい自分を後回しにしがちなタイプ。もともと自己肯定感が低めなので「怒ってる自分も、さみしい自分もあなただよ」など自分を肯定する方法を教えてくれるページは、読んでいるだけで沁みてきました。

chapter3は「ほかの人の力も借りてみようよ」。周囲の人との付き合いかた、自分の考え方へのアドバイスをくれる章です。
私自身一番刺さったのがこの章。相手の気持ちを考えすぎてしまうタイプなので「それはまわりの人にとって本当に迷惑?」「悪いほうに受け取ってしまいがち」などのページに「本当にそうなの!」と共感しつつ、なんものアドバイスに「その手があったか!」と少し目の前が開けた気持ちになりました。
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わかっていたはずのことも、改めて読むと「そうだよなぁ」と感じたり、今まで気づいていなかった提案にはっとしたり。ひとつひとつのページを読んでいくだけで心がほどけていくような感覚がある一冊。「なんだか疲れたなぁ」と思った時、その前に、本書を読んで癒し&具体的な解決策を手に入れてください。
文=原智香
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