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花粉がつらい春に、暑すぎる夏。つい食べすぎてしまう秋に、薄暗く寒い冬。つらく感じることもあるけれど、季節は日常を豊かに彩ってくれる。にいざかにいこさんが描く『季節が好きなわたしとマダム』(KADOKAWA)は、季節がくれる小さな喜びを詰めこんだ癒やしの物語である。本稿では、本作に収録されている描き下ろしエピソードの魅力を紹介する。


キコは夫と息子の3人暮らし。物語は、新居に引っ越したばかりのキコの荷解きから始まる。料理好きな彼女にとって、キッチンの片付けは心おどる作業だ。ウキウキした気分で片付けを終わらせたキコは、「今日からぼちぼち料理もしたいな」と思い立つ。引っ越しの後で外食やお弁当が続いていたのだ。


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