初めての恋と失恋は執着、自暴自棄、大暴走で波瀾万丈!?30代のリアルな恋愛エッセイ『34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録』をレビュー
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人を好きになったことがない。そんな主人公・みくるべが、初めて恋をし、失恋をする。『34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録』(みくるべ/KADOKAWA)は、そんなみくるべの失恋からの再起を描いたエッセイだ。
みくるべは、恋愛経験がない32歳。人を好きになったことがないことや、恋愛経験がないことを、普通ではないことだと感じていた。また、普通になれない自分に対し、劣等感を持っていた。そんな彼女に転機が訪れる。SNSで、とある男性と出会ったのだった。最初はグループで通話していたりしたが、徐々に距離が縮まり、2人で会話するようになる。男の人に苦手意識があったみくるべは、話しやすい彼に惹かれていく――。
告白するものの、「恋愛対象ではないが告白は嬉しい。好きでいてもらえると嬉しい」と、なんとも相手側に都合の良い内容だった。しかし、みくるべは「いつか好きになってくれるかも」と楽観的な期待を持ち、相手に依存し始めてしまう。
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