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山あいの小さな集落・ハヤブサ地区を舞台に、そこで暮らす人々の濃密な人間関係と事件を描いた池井戸潤さんの田園ミステリ『ハヤブサ消防団』(集英社文庫)。柴田錬三郎賞を受賞し、2023年には中村倫也さん主演でドラマ化されたことでも話題となった同作の、待望の続編『ハヤブサ消防団 森へつづく道』(集英社)が刊行された。


前作では、父の故郷であるハヤブサ地区へ移住した作家・三馬太郎が、地元の消防団に加わり、土地の人々との関係を築いていった。今作では、太郎はすっかりハヤブサの一員。さらに作家としても大きな飛躍を迎え、物語は新たな局面へと動き出す。数多くの職業人を描いてきた池井戸さんは、作家を主人公に据えたこの続編をどのように描いたのか。創作の舞台裏を伺った。


『ハヤブサ消防団 森へつづく道』 (池井戸潤/集英社)


「前作は僕にとって“備忘録”だった」――予定になかった続編が生まれるまで


――当初、『ハヤブサ消防団』には続編の予定はなかったそうですね。


池井戸潤さん(以下、池井戸):そうですね。当初、続編の予定はありませんでしたが、前作が望外の好評を得たため、読者の皆様に続編をお届けすることになりました。


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