初めての子どもを出産し、1カ月健診を受けた時、お医者さんから「お母さんが目を離さずにいられる時に、うつ伏せの練習をさせてください」と言われてびっくりした。そうか、赤ちゃんは、うつ伏せになることにも練習が必要なのか。うつ伏せの練習は、首や肩、背中の筋肉が鍛えられるというけれど、小さな体にとってはどれほど大変なトレーニングなのだろう。でも、もし、赤ちゃんに大人並みの知識があれば、その成長も効率よく進められたりはしないのだろうか。
そんな予想をあっさり裏切るのが、『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)。赤ちゃんの成長を、当事者の目線から描く転生コメディだ。赤ちゃんの前世は、ブラック企業で働いていた男性社員。前世の記憶と知識があるとはいえ、未発達な筋肉は思い通りには動かない。そのもどかしさに思わずふふっと笑わされてしまう。
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