
赤ちゃんの予防接種は、見守る大人にとっても一大イベントだ。何本も注射を打たれる姿を見るのはつらいし、終わってからも、熱は出ていないか、機嫌は悪くないかと気が気ではない。
では、当の赤ちゃんは予防接種をどう感じているのだろう。『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)の赤ちゃんは、予防接種の意味も副反応の可能性も理解している転生者。それでも赤ちゃんの未発達な体では、痛みや体調の変化を言葉で伝えられず、泣くことしかできないのがつらいところだ。
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ある日、主人公が迎えたのは2回目の予防接種。中身は大人の赤ちゃんだけに、病院へ着いてすぐに「今日はもうアレかも…」と察している様子。そして待っていたのは、なんと4本もの注射。どうして泣き叫ばずにいられようか。
だが、注射を乗り越えて帰宅すると、今度は体に異変が起きる。熱っぽいうえに、眠くて仕方がなく、理由もなくぐずりたくなる。そんな様子にママはすぐ気づき、体温を確認。パパも氷嚢と経口補水液を買うため、すぐさま外へ向かうのだ。
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小さな体に起きた変化を言葉で伝えられない赤ちゃんにとって、異変を察し、すぐ動いてくれる両親の存在はなんと頼もしいことだろう。予防接種は注射の痛みだけでは終わらない。それを小さな体で体感する大変さと、パパとママが協力して赤ちゃんを見守る心強さが伝わってくる作品だ。
文=アサトーミナミ
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