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あの日のチョコレート~スヰートな5つの欠片〜 江國香織、小川糸、角田光代、千早茜、凪良ゆう/白泉社


2026年9月13日、「明治ミルクチョコレート」は、誕生100周年を迎えた。戦時下を含め激動の時代を通して人々に寄り添ってきた身近なお菓子の節目を記念して、『あの日のチョコレート~スヰートな5つの欠片〜』(白泉社)と題された一冊が生まれた。執筆人は、江國香織氏、小川糸氏、角田光代氏、千早茜氏、凪良ゆう氏と、現代を代表する作家たちが名を連ねる。チョコレートにまつわるアンソロジーは、甘く、切なく、それでいて歴史の変遷を思わせる骨太な物語が出揃う。


江國香織氏が紡ぐ「四季」は、春夏秋冬の区切りを境に、主人公の瓜生泰斗につながりのある人物が登場する。〈春〉では笑わない幼児だった瓜生泰斗が母の目線から語られるが、〈夏〉では高校生になった泰斗の様子が親友の目線で描かれ、〈秋〉の段階で泰斗は父となり、〈冬〉には泰斗自身の視点から晩年の日常が紡がれる。泰斗の母は、世間体よりも泰斗自身の喜びや感性を大切にする人だった。そんな母が、幼い頃に口に滑り込ませてくれた板状のチョコレートは、その後の彼の人生においていつもそばに寄り添い続ける存在となる。


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