雨の日は憂鬱。けれど、友だちと一緒に過ごせば、楽しい時間に変わる。それは、いくつになったって変わらないことだ。
『マダムたちのルームシェア』(seko koseko/KADOKAWA)は、沙苗、晴子、栞という3人のマダムの共同生活を描いたコミック。雨で外へ出られないなら、家の中で楽しみを作ればいい。マダムたちの自由な発想は、私たちの気分まで明るくしてくれる。
たとえば、ある雨の日、出かけたいけれど濡れたくない栞は、リビングのソファに体を沈めていた。どうやら栞は、毎年雨が多い季節になると、こんなふうに退屈してしまうらしい。そんな栞のために、晴子が始めたのが、「純喫茶ハルコ」。「少しでも出かけた気分になればと思って」と蝶ネクタイを着けた晴子は言い、2人に手書きのメニューを差し出す。そこには、紅茶やコーヒーだけでなく、ピザトースト、ホットケーキ、サンドイッチの文字まで並んでいる。晴子が店のマスターになりきって注文を取ると、いつものリビングは、たちまち立派な喫茶店。しかも、晴子は注文通りのものを用意してくれる。沙苗は紅茶とピザトースト。栞はホットケーキとコーヒー。「マスターもここでいただいていいかしら」という晴子も席について、3人で同じテーブルを囲めば、雨の日の憂鬱など、もうどこかに吹き飛んでいる。
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