
臨床心理士で公認心理師の資格も持つ著者・白目みさえさんのコミックエッセイ『子育てしたら白目になりました』。本作には子育てのあるあるだけでなく、夫についてのあるあるも満載だ。
みさえさんではなく、友人の後輩夫婦のお話。ある日夫が帰宅したので、ご飯を温めて後輩は先に子どもと眠ることにした。すると翌朝、食べたままの食器がテーブルの上に。「食べた後の食器は片付けて」と伝えると、本人からは「おう」と返事が。その翌日、食器はテーブルの上からはなくなっていたものの、シンクに洗われないまま置かれていた……。
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“食器を片付けて=洗って乾かしておいて”ということだとまったく気付いていない夫。「全部言わなわからんか!?」とブチ切れる妻に、「察しろって言われてもわかんないよ、俺エスパーじゃないんだし」と言う。
なんと頼りない夫だろう、と思ってしまうが、この話、実は珍しい話ではない気がする。火にかけているカレーを“みてて”と言ったら、本当に見ているだけで底が焦げた。さらには「子どもをみてて」と言ったら本当に見ているだけで、子どもがソファから落ちた……。この手の話は枚挙にいとまがない。
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なぜ夫は家庭においてそこまでのんびりできるのか。そこには当事者意識の低さが理由のひとつとしてあるだろう。もしこれが会社だったら、多くの夫はもっと主体的に取り組んでいるはず。しかし家庭となると、いつまでも自分が子どもだった頃のまま、やる側ではなくやってもらう側にいる夫が多いのかもしれない。
そんな夫にツッコミを入れるみさえさんのエピソードは、「そうそう、そうなの!」と頷きたくなるものばかりだ。
文=原智香
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