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宵を待つ月の物語 顎木あくみ 富士見L文庫/KADOKAWA刊


こんなに情け容赦なく「ヒロインが選ばれない」なんて、ありなのだろうか。「間違いない。君が、僕の、唯一の伴侶だ」――池に落ちた女子高生に、美しい御曹司がそう告げた……かと思いきや、彼が抱き上げたのは別の女の子。ヒロインは誰からも心配されぬまま、無様な姿で池の中に取り残された。選ばれなかった。期待もされなかった。そんな彼女に手を差し伸べたのは、同じく「落ちこぼれ」と呼ばれる中学生ほどに見える少年。けれど、この少年も、ヒロインも、どうやらただものではない。


そんな先の読めない展開が続くのが『宵を待つ月の物語』(富士見L文庫/KADOKAWA刊)。『わたしの幸せな結婚』(富士見L文庫/KADOKAWA刊)で知られる顎木あくみによる、引力の強い現代和風ファンタジーだ。


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