
ネットやテレビから流れてくる若年層の妊娠のニュース。まさか自分の子が当事者になるとは思っていないだろう。というより、思いたくない。しかし、親が考えもしないところで悪夢は生まれてしまうようだ。
漫画『娘が12歳で妊娠しました 逃げた男を絶対に許さない』(KADOKAWA)では、中学生になったばかりの娘のりこが性被害によって妊娠。母親の麗美は必死に相手の男を探そうとする。ところが、娘は事の顛末をかたくなに話そうとせず…。若年層の妊娠の過酷さに迫りながら、「自分には関係ない」とのたまう周囲の人間たちから理不尽な現実を突きつけられる娘と母の姿に、心を強く動かされてしまうこと必至だ。制作に向けた想いを作者のゆっぺさんに聞いた。
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※この記事は若年妊娠など、センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。
——本書は、まさか自分の娘が性被害に遭うなんて…というところからスタートしました。実際のところ、それは他人事ではないと感じますか?
ゆっぺさん(以下、ゆっぺ):もちろんです。本作の出発点となったのは、私の身近で実際に起こった出来事で、私自身も幼い頃から性被害を経験してきた当事者のひとりです。「まさかうちの子に限って」という大人の思い込みが、子どものSOSを遮る壁になるのだと思います。ひとりでも多くの方に、性被害は私たちのすぐそばで起きている現実だということに気づいてほしいと、強く願っています。
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——サスペンス要素もあり、ドキドキしながら読み進めました。サスペンス要素の投入は最初から意識していたのですか?
ゆっぺ:当初はもっとサスペンスを主軸にして物語を引っ張っていく予定でしたが、謎解きの要素が濃すぎると、核心の部分が薄れてしまうのではという懸念がありまして。サスペンスとしての展開はあえて冒頭部分にギュッと凝縮させました。現実でも、事件が起こると世間では「加害者は誰?」「どんな酷い奴?」という憶測や犯人探しが真っ先に加熱しますよね。そうした世の中の空気感やリアルな反応を物語のフックとして取り入れられて良かったと思います。
文=吉田あき
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