
ネットやテレビから流れてくる若年層の妊娠のニュース。まさか自分の子が当事者になるとは思っていないだろう。というより、思いたくない。しかし、親が考えもしないところで悪夢は生まれてしまうようだ。
漫画『娘が12歳で妊娠しました 逃げた男を絶対に許さない』(KADOKAWA)では、中学生になったばかりの娘のりこが性被害によって妊娠。母親の麗美は必死に相手の男を探そうとする。ところが、娘は事の顛末をかたくなに話そうとせず…。若年層の妊娠の過酷さに迫りながら、「自分には関係ない」とのたまう周囲の人間たちから理不尽な現実を突きつけられる娘と母の姿に、心を強く動かされてしまうこと必至だ。制作に向けた想いを作者のゆっぺさんに聞いた。
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※この記事は若年妊娠など、センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。
——本作には無責任な大人たちが登場しますが、そのひとりが麗美の夫です。子育てに協力的ではなく、娘のことで悩む麗美の相談にも乗ってくれません。夫をどんなイメージで描きましたか?
ゆっぺさん(以下、ゆっぺ):歳の離れた仕事一筋な人という設定です。私が普段見ているようなSNSでも、麗美と同じように夫が子育てや家事に積極的ではなく、ひとりで悩みを抱え込んでしまうお母さんたちの叫びをよく見かけます。そういう方たちに「自分だけじゃない」と感じてもらえたらと。
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——麗美はそんな夫に対して離婚を考えますが、決め手になったこととは?
ゆっぺ:「これでは家族とは言えない」と気づいたことが一番の理由かなと。何度助けを求めても向き合わず、逃げ続け、家族の中で夫だけが別の方向を向いている。その姿を見て「この人と一緒にいても子どもは守れない」と感じ、それなら娘を支えるのは自分ひとりで十分だと考えたのだと思います。
——麗美は夫からどんなサポートを受けたかったのでしょうか。
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ゆっぺ:私が同じ立場なら、子どもにあれこれ言う前に、まずは夫婦で話し合える関係でいてほしかったです。お互いの気持ちをきちんと伝え合い、一緒に答えを探していける相手だったら心強いですよね。夫婦で同じ方向を向いていたいです。
文=吉田あき
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