
子育て夫婦に「笑い」と「共感」を巻き起こす『子育てしたら白目になりました』(白目みさえ)は、「育児あるある」いっぱいのコミックエッセイである。
臨床心理士でもあるみさえさんは、年子の姉妹を育てるママだ。長女が5歳、次女が4歳の時のお話。みんなで外を散歩していたところ、橋の途中で無造作に赤ちゃんの靴が落ちているのを発見する。
「どうしたんやろうなあ…」と心配する次女に、みさえさんは数年前のことを思い出す。「赤ちゃんがベビーカーか抱っこの紐の中で…捨てたんやろな」。
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ママが気づかない内に、赤ちゃんはなぜか靴を脱ぎ捨ててしまうのだ。そう、これも「育児あるある」。
「なんでそんなことするん!?」と驚く次女。みさえさんにも理由は分からない。むしろ、なんでそんなことをするのかはママが一番知りたいはずだ。
すると靴の持ち主であろう赤ちゃんを抱っこしたママが、きょろきょろしながらやって来る。無事に靴を渡して一件落着。その流れで、娘たちが赤ちゃんの時を思い出すみさえさん。
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出産や育児は、大変なことの連続だ。年子となれば、大変なんて言葉では言い表すことができないくらい「過酷」と言ってもいいだろう。
長女の離乳食を作りながら、まだお腹にいる次女の悪阻(つわり)に苦しみ、臨月の中、幼い長女をおんぶしなければいけなかったり……。
当時は必死で、白目をむきながら駆け抜けた日々。しかし振り返れば、それすらも愛おしく、笑える思い出に変わっていく。本書は、今まさにその渦中にいるパパやママに「大変なのは自分だけじゃない」と心から救ってくれる1冊だ。
文=雨野裾
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