
もし、見知らぬ誰かに、自分の生活をのぞかれていたとしたら、あなたはどうするだろうか。想像しただけで、冷や汗が止まらない。特に、ひとり暮らしの部屋なら、なおのこと怖い。自分だけの安全なはずの空間が、誰かに侵されていたとしたら……。
人気イラストレーター・しばたまさんの『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた実体験を描く実録コミック。中でも、バイト先にかかってきた1本の電話から始まるエピソードは、読み進めるほど、どんどん怖さが増していく。
続きを読む
ある日、バイト先にかかってきた1本の電話――それは、「あなたの部屋で盗聴器を発見した」と告げる警察からの連絡だった。話によれば、投稿者のアパートの部屋からは盗聴器と盗撮機器が見つかり、映像には160cm前後の痩せ型で黒髪の女性が映っていたらしい。自分の部屋で何が起きていたのか。バイト先にいるのに不安でたまらない。慌てた投稿者は、店長に事情を話すのだが……。
このエピソードの怖さは、「自分の部屋が誰かにのぞかれているかもしれない」と告げられた瞬間、いつもの日常が一気に揺らいでしまうところにある。自分の部屋で何があったのか。焦りと不安で、冷静な判断力が奪われていく感覚が恐ろしい。投稿者はこのあと何を知ることになるのか。その先に待つ展開まで読むと、この電話の気味悪さはいっそう増していく。読み終えたあと、知らない相手からの突然の電話に、少し身構えてしまう体験談だ。
文=アサトーミナミ
記事一覧に戻る