
体調を崩して寝込んでいる時、不思議な夢を見たことはないだろうか。普段ならすぐに忘れてしまうはずなのに、なぜか妙にはっきり覚えている夢。目が覚めてからも、リアルな感覚だけが残ることがある。
人気イラストレーター・しばたまさんによる『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた実体験を描く実録コミック。投稿されたエピソードは、ゾッとするものだけでなく、涙を誘うもの、不思議な余韻を残すものまで幅広い。中でも、入院中に見た夢をめぐる体験談は、読み終えたあと、胸の奥がじんわり温かくなり、その余韻がなかなか消えないのだ。
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それは、投稿者が数年前、風邪をこじらせて入院した時のこと。もともと肺に持病があり、風邪との相性が悪く、症状はまたたく間に悪化していったのだという。入院して数日経ったある日、彼女はある夢を見たのだそうだ。目の前に広がるのは、広い駐車場。投稿者が迷子になり、「みんなどこにいるの?」と声をあげると、どこからかそれに答える声が聞こえてきた。「マイが来るのはこっちじゃないよ」――それは、聞き覚えのある懐かしい声だった。
その声は誰のものだったのか。なぜ投稿者を呼び止めたのか。その答えはぜひ、本編で確かめてほしい。これは本当にただの夢なのだろうか。読み進めるうちに、偶然として片づけられないぬくもりを感じるはずだ。そして、読み終えた時、きっとあなたも、大切なあの人とのつながりについて、静かに思いを巡らせてしまうだろう。
文=アサトーミナミ
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