ダ・ヴィンチWeb


子どもの成功を願う気持ちは、どこから「親自身の願望」へすり替わってしまうのか。『勝たないと意味がないでしょ? ~全部あなたのため・母の呪縛~』(みほはは/KADOKAWA)は、「子どものため」という親の愛情が、いつしか子どもを追い詰める呪縛へと変わっていく姿を描いたコミックエッセイだ。親子のすれ違いを通して、その難しさを問いかける。


主人公は、小さい頃から水泳が大好きだった息子・想太と、誰よりもその成長を願う母親・カナ。想太はスイミングクラブの選手クラスで実力を伸ばしていくが、比例するように、カナの「勝ってほしい」という思いも次第に強くなっていく。結果だけを求めるようになった彼女は、いつしか想太の努力や気持ちではなく、順位やタイムばかりを見るようになってしまう。そして追い詰められた想太は、水泳だけでなく学校にも行けなくなってしまう。


続きを読む