
家族やきょうだいが、年齢差を忘れて対等に盛り上がれる遊びは、意外と少ないもの。トランプは小さな子には難しく、しりとりは大人には物足りない。その“ちょうどいい真ん中”をうまく突いてくる“遊べる本”に出会った。
TBS系のバラエティ「バナナサンド」の人気コーナー「テンション爆上げ~む」を書籍化した『あたまおしり図鑑』(KADOKAWA)だ。
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本書には番組でおなじみの「あたまおしりゲーム」を中心に、全5つの言葉あそび・225問683語を収録。対象年齢は6歳以上で、2人から遊ぶことができる。この記事では、実際に筆者が読んで・遊んでみた感想も交えながらレビューしよう。
まずは一問。頭「す」・お尻「う」で思いつく言葉は?

「あたまおしりゲーム」のルールはシンプルだ。「あたまの文字」と「おしりの文字」が指定され、その頭と尻を持つ言葉を10秒以内に答える。ポイントは、文字数が多い言葉ほど高得点になること。そのため「答えは一つではない」というのも面白さだ。
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試しに、本書のいちばんやさしいレベル1から一問を、読者にも考えてみてほしい。頭は「す」、お尻は「う」。書籍にはヒントも記載されていて、この問題の場合は「家で魚たちを飼うときに使う四角いものは?」と書かれている。……さて、10秒で何が思い浮かんだだろうか。
ヒントをもとにした想定解は「すいそう(水槽)」。ここまでは小さな子でもたどり着けるだろう。だが、長い言葉となると、大人がう〜んと唸っても、なかなか良いものが出てこない。筆者は水槽以外、何も思いつけずに10秒が終わってしまった。
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書籍では次のページに回答例が載っているが、水槽のほかに挙がっていた回答で長いものは「スナップエンドウ」。たしかに長いが、パッとは出てこない。
頭の回転が速い人なら「水分補給」「スーパー堤防」「スーパーウェルター級」などをひねり出して、周囲を「おぉ〜!!」と沸かせることもできるだろう(筆者は原稿執筆にあたり、ズルして調べました)。
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6歳から祖父母まで、同じ一問で“別々に”戦える
このゲームがよくできているのは、採点が「10秒という速さ」と「言葉の長さ」の二軸になっている点だ。おかげで、子どもは思いついた言葉をスパッと即答する形で参加でき、大人は「語彙の深さ」を追求し、長い言葉をひねり出して得点で勝負できるのだ。
それがよく分かるのが、レベル3の一問。頭「で」・お尻「る」、ヒントは「目立つ人は批判などを受けやすい」。大人なら「でるくいはうたれる(出る杭は打たれる)」ということわざにたどり着くだろう。だが子どもも「できる」「でしゃばる」などで堂々と答えられる。
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大人向けのヒントが混じっていても、子どもが極端に不利にならない。答えが一つでないから、子どもは多少突飛な言葉でも堂々と口にできる。この“ハンデのいらない対等さ”こそ、本書いちばんの魅力だ。
大人の「頭の体操」にも最適!
なお筆者も夫婦でこのゲームをやってみた(2歳半の息子は難しいので不参加)。すると、ヒントをもとにした言葉は浮かんでも、それ以外の言葉は意外なほど出てこない。知っているはずの言葉を制限時間内に引っ張り出す作業は、大人にこそ効くと実感した。
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また、長い言葉を探すことに熱中するあまり何も言葉を発せず、ヒントで思いついた言葉をあっさり言った妻に敗北してしまうパターンもあったりと、このゲームには「戦略」の要素も大事なのだと感じられた。テレビで人気のコーナーになるだけあって、実は奥が深いゲームなのだ。
こうやって実践してみると、このゲームは「さいきん言葉がとっさに出てこなくなってきた」という年配の方の頭の体操にもちょうどいいのでは? と想像できた。子どもと一緒に祖父母が遊ぶのにもぴったりで、油断すると子どもが大人に圧勝することも珍しくないのが、このゲームの面白いところだ。
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なお、リズムに合わせて出題すると、より盛り上がる。番組公式がYouTubeで出題時の音源(BGM)を公開しているので、それを流しながら遊ぶのもおすすめだ。
▼番組公式YouTube 音源動画
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