
学生時代の友人たちと過ごした何気ない日常を、ユーモアたっぷりに描いてきたコミックエッセイ「うちらはマブダチ」シリーズ。最新第4巻の『うちらはマブダチseason4 マゼンダ先生とわたし』(やまもとりえ/KADOKAWA)では、美大時代の恩師との思い出を中心にしたエピソードが綴られる。長年続く友人たちとはもちろん、ひとりの先生との絆を描いた新刊だ。
鹿児島から関西の美大に入った著者・やまもとりえ氏。人見知りで友達が誰もいなかったある日、大学の卓球部の仲間たちと出会ったことで、かけがえのない「マブダチ」を得ることができた。それから約20年。その仲間たちは今も変わらず集まり、昔と同じように笑い合っている。そんな賑やかな日々とともに第4巻で描かれるのが、美大時代に出会った恩師・マゼンダ先生とのエピソードだ。卒業後の進路に悩んでいたやまもと氏へ先生がかけてくれた言葉や、ふたりの絆が強くなっていく過程が綴られる。
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さらにマゼンダ先生自身の青春時代の話も触れられる。若き日のアメリカ留学で経験した出来事や、そこで得た価値観が、のちに教え子へ向ける言葉や接し方へとつながっていたことが語られる。「続けることが大事、続けなさい」といった先生の言葉は決して押しつけがましくなく、やまもと氏が何年たっても先生を慕い続ける理由が伝わってくるだろう。
もちろん、シリーズらしい笑いも健在だ。友人7人で東京を訪れる「東京トークイベントの旅」では、マブダチたちで同じ宿に泊まり、相変わらずの掛け合いに何度も笑わされる。その一方で、友人たちが当然のように、やまもと氏の心の支えとなってくれる姿には、じんわりあたたかいものが込み上げてくる。
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友人や恩師などとの縁は人生の大きな財産であることをあらためて教えてくれる本作。読み終えたあとにはきっと、あなたの大切な人たちの顔が浮かんでいることだろう。
文=つぼ子
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