
ユイの妹・リカは、幼いころから容姿をほめられ、ちやほやされてきた。次第に「自分は姉よりかわいくて、価値のある存在だ」と考えるようになる。そしてユイのものを横取りするなど、なにかと姉に嫌がらせをするように。リカの言動はどんどんエスカレートし、ついには姉の彼氏にもちょっかいをかけ始めて……。
そんな姉妹の物語である『なんでも横取りする妹が嫌い』(しろみ/KADOKAWA)は、著者・しろみさんによるとほぼ実話だというから驚く。友人のユイさんから話を聞いて本作を描いたしろみさんは、リカさんとも実際に会って話を聞いたとのこと。姉に対して嫌がらせの数々をしていたリカさんは当時何を考えていたのか? 作品に込めた思いからエピソードの裏話まで、さまざまなお話を伺った。
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――モデルとなった姉のユイさんと妹のリカさんは同じ中学校に入学します。当時のリカさんは学校の中でどのような存在だったのでしょうか?
しろみさん(以下、しろみ):ユイさん曰く、リカさんはとても目立つ存在で、入学初日から「すごくかわいい子がこの学校に入学してきた!」と話題になるほどだったそうです。男子生徒の取り巻きもでき、他校からもリカさんを見にくる男子がいたと聞いています。
――中学生になると、リカさんはユイさんが「ちょっといいな」と言っただけの相手でも積極的に近づこうとしたそうですね。
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しろみ:ユイさんは当時を振り返って、「自分はリカに嫌なことをした覚えがないのにずっと嫌がらせをされ続け、ついには自分の青春まで邪魔をされているととても憤りを感じていた」と話していました。それと同時に「私がリカみたいにかわいければこうはならないんだし、仕方ないのかなあ」という虚しさも感じていたそうです。
――リカさんのこうした行動を、同性の友人はどのように受け止めていたのでしょうか?
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しろみ:ユイさんのお話では、リカさんには親しい女性の友人はほぼいなかったそうです。一方で、男性からの人気はとても高かったので、同年代の女の子たちの中にはリカさんに対して思うところがあった人もいたかもしれません。でも積極的に対立したり、何か行動を起こしたりする人はいなかったと伺いました。「あまりにもかわいくて男性人気があると、女性から反感を買っていても面と向かって何か言ったり、対立したりしづらくなるものなのかな」とこのお話を聞いてびっくりしました。
取材・文=原智香
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