
結婚したくてもできない、したいかどうかもわからない。現代を生きる女性たちの複雑な心境が、SNSでは日々つぶやかれている。『結婚さえできないわたし 29歳からの婚活地獄』(魚田コットン/KADOKAWA)の主人公・渡辺アスカも、そんなひとりだった。
もともと結婚願望のなかった彼女が、友人の結婚報告をきっかけに婚活パーティー、婚活アプリ、結婚相談所など「婚活の世界」に足を踏み入れていく。婚約の破談に、婚活アドバイザーからの厳しい指摘…。そのリアルな描写は多くの読者の共感を呼び、SNSでも大きな反響を呼んだ。
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本記事では著者の魚田コットンさんに、本作の制作背景と自分らしい「本当の幸せ」を見つけることについて伺った。
――本作ではひとりの女性が婚活の世界に足を踏み入れ、出会いや別れ、人生への葛藤を抱えていく様をまっすぐに描いています。そんな本作制作のきっかけを教えてください。
魚田コットンさん(以下、魚田):ご縁があって編集さんと繋がり、「婚活」をテーマに描いてみませんか? とお話をいただきました。
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その時の率直な気持ちは「えっ、婚活?」でした。私自身、結婚願望もあまりないまま結婚してしまったので「結婚したい」と思う人の話を描けるのかなぁ…と、色々と悩んでいて。でも、担当編集さんの話を聞くうちに「婚活の奥深さ」を知るようになり、このテーマを描こうと決めました。
――タイトルにある「結婚さえできない」という表現が強烈なインパクトを放っていますね。この言葉はどのように決めたのでしょう?
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魚田:タイトルは、担当編集さんが提案してくれました。この「さえ」の部分に、アスカ自身が「結婚を軽く見ている感じ」と、それ「さえ」できない自分…という苦しみが詰まっていますよね。すごく秀逸なタイトルだなと思いました。
――読者のみなさんからの反応で、とくに印象に残っている出来事はありますか?
魚田:アスカの相手のひとりに、結婚相談所で仮交際を始めた山本という男性がいます。彼が登場したあたりから、「山本を幸せにしてやってくれ」という反応が増えましたね。「みんな、山本のこと好きなんやな」と嬉しかったです。
同じように、アスカに感情移入してくれる方もいて。山本やアスカに感情移入してくださった方には、ぜひ最後まで読んでいただきたいですね。
取材・文=松本温美
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