
ペットのためを思って行動していても、その気持ちがまっすぐ伝わるとは限らない。飼い主にとっては安心して過ごしてほしい場所でも、ペットにとっては「閉じ込められている場所」に見えている可能性だってある。まだ、飼い主との間に信頼関係が築けていないのならば、ペットが逃げ出したくなるのも無理はないのかもしれない。
『続!ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)は、ニンゲンを「飼う」という奇妙な設定を通して、ペットを保護すること、飼うこと、信じてもらうことの難しさを描き出すコミック。飼い主に悪意がなくても、異形の飼い主たちは見た目からしてちょっぴり不気味。飼われることになったニンゲンが警戒するのは仕方がないように思える。
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ニンゲンを飼う異形の飼い主たちは、ペット同士を交流させることにした。そこでヨーキチと出会ったジェイコブは、飼い主たちの話す言葉に意味があることを知り、隙をついてケースから逃げ出そうと考える。ジェイコブにとって、この世界は危険だらけの場所。飼い主たちが自分たちを食べるつもりかもしれないという不安も消えていないのだ。
ケースから逃げ出すジェイコブの姿を見ると、なんとも切なくなってしまう。飼い主たちはニンゲンを大切にしようとしている。けれど、世話をしていることと、安心してもらえることは別なのだろう。飼い主の愛情と、ペットの恐怖。そのすれ違いが、ニンゲンを飼うという奇妙な設定だからこそ、くっきりと浮かび上がる。ジェイコブはどうなってしまうのか。飼い主を信じられる日は来るのか。ペットと飼い主のすれ違いの関係に、強く胸が締め付けられる。
文=アサトーミナミ
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