
想像してみてほしい。気づけば、あなたは魔人や魔獣が暮らす世界にいた。途方に暮れていたところを、超巨大な異形の魔人に連れ去られ、檻に入れられてしまったら――。たとえ世話をしてくれたとしても、異形の存在にそう簡単に心を許せるはずがない。
『続!ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)は、魔人の世界に迷い込んだニンゲンと、彼らを飼う異形の飼い主たちの交流を描く異色の飼育マンガ。魔人たちは、ニンゲンがなかなか懐かないことに悩むが、飼われる側からすれば、警戒するのは当然。そんな状況は、どのように変わっていくのだろうか。
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異形の飼い主たちは、初めてペット同士を交流させることにした。ニンゲンたちはふたりで仲良く会話を楽しんでいるように見える。飼い主たちはほっとするが、実は彼らが話しているのは「脱走」について。飼い主の言葉をなんとなく理解できるヨーキチに、ジェイコブは「それは脱出に使える」と喜ぶのだ。
だが、ヨーキチは戸惑う。確かに、この世界に来たばかりのころは怖かった。飼い主の姿も、まわりの魔人たちも恐ろしく見えた。けれど今のヨーキチは、飼い主が自分を守ろうとしてくれていることを知っている。だからこそ、ジェイコブの恐怖も分かる一方で、すべてを危険だと決めつけることには違和感を覚えるのだ。
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この対比が面白い。信じることと、警戒すること。その間で揺れるニンゲンたちの姿に、飼い主とヨーキチが築いてきた関係の重みを感じる。飼い主とペットが絆を結ぶことの難しさと尊さについて改めて考えさせられてしまうのは私だけではないだろう。
文=アサトーミナミ
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