
ペットを飼っていると、同じ生き物を飼っている人と、悩みや情報を共有したくなることがある。うちの子だけなのか、みんなもそうなのか。誰かに聞いてみたい。
『続!ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)は、魔獣や魔人が暮らす世界で、ニンゲンを「飼う」ことになった飼い主の奮闘を描く異色のコミック。本作の面白さは、人間がペットになるという、ユニークな設定ながら、飼い主とペットの悩みをリアルに描いているところにある。特に、飼い主が、同じニンゲンを飼う飼い主同士の交流に興味を持つ場面は、ペットを飼う者たちにとってかなり身近に感じられるだろう。
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ある時、飼い主のもとに届いたのは、「ニンゲン交流会」のお知らせ。ニンゲンを飼っている飼い主同士が集まり、飼育相談をしたり、ニンゲン同士で友達を作ったりするための会だという。他の飼い主と情報交換してみたい。けれど、飼い主はすぐに参加を決められない。会場はへんぴなところにあり、交通の便も悪い。どこかに預けようにも、かかりつけ医にはペットホテルは併設されていない。か弱いニンゲンを、大切なペットをどうするのか。考えるほどに、飼い主の表情は曇っていく。
この迷いは、なんともリアルだ。行きたい気持ちはある。でも、ペットに負担をかけたくない。交流や情報交換は魅力的だけれど、それよりもまず、目の前の子の安全を考えてしまう。ニンゲンを飼うという奇妙な設定なのに、描かれている悩みは、ペットと暮らす人なら思わずうなずいてしまうものばかり。飼い主の責任感と優しさがにじむエピソードだ。
文=アサトーミナミ
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