
失恋したばかりなのに、なぜか恋の火種だけは増えていく。そんな状況に放り込まれたら心が追いつかなくなってしまうだろう。『サブスクイケメンの恋愛指導 同棲つきって聞いてません』(小森薫/KADOKAWA)は、ひとつ屋根の下で繰り広げられる、もどかしくて甘い男女の姿が悶絶必至のラブストーリー。第2巻では、主人公・仲村杏の恋模様に大嵐が吹き荒れる。
杏は美人で仕事はできるものの、恋愛にはめっぽう疎いアラサー女性だ。そんな彼女の家に、ひょんなことから居候することになったのが年下イケメンの鈴音色。家に住まわせる代わりに彼から「恋愛指導」を受けるという契約をしており、その距離に日々戸惑いっぱなしの杏だった。そんなある日、片思い中の会社の部長に「彼女がいる」という衝撃の事実を知ってしまう。
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悲しみつつも失恋を受け入れようとする杏に、色は「俺のこと彼氏にしてみませんか?」とまさかの提案をしてくる。動揺する杏だが、色いわく、彼氏についての相談をするフリをして、部長に本当に彼女がいるのかの探りを入れるべきだというのだ。恋愛指導とはいえ、年下のイケメンを彼氏役にすることは杏にとって刺激が強すぎて色に振り回されてしまう。
さらに、杏の前に高校時代の同級生・倫也が現れる。かつて気の合う友人だった倫也との再会を喜ぶ杏だったが、どうやら倫也には杏に対する特別な思いがあるようで、彼の動向がストーリーに新たな展開を生み出していく。加えて、いつも余裕しゃくしゃくの色が、杏と倫也を見たことによって変化を見せはじめるのである。
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第2巻の見どころはやはり、そんな色の本音が見える瞬間だろう。倫也という杏の過去を知る男性が現れたことで、色はこれまでのように余裕ぶってはいられなくなる。「杏さんに、触れてもいいですか?」というセリフに込められた独占欲と焦りにキュンキュンするはずだ。ただの「恋愛指導」では済まなくなっていく杏と色。甘さも波乱も増していく展開から目が離せない。
文=つぼ子
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