
服装や肌のケアなど、年齢を重ねていくにつれて「もういいかな」と思い、若いころよりも力を入れなくなっている人は多いだろう。『美容放置アラ還、体調不良を機に美容オタク娘にメンテ教わる』(堀内三佳/竹書房)は、そんな外見のアップデートを諦めている人に手に取ってほしいコミックエッセイだ。
著者の堀内三佳氏が美容を見直すきっかけになったのは膀胱炎だった。体の不調を改善するために食生活を整えてみたところ、思いがけず肌の調子もよくなっていった。その経験をきっかけに、堀内氏はアンチエイジングに興味を持ち始め、美容オタクである娘から本格的に肌のメンテナンスを教わることになる。体調不良をきっかけに美容に目覚めるという流れが意外で面白い。
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本作は誰もが共感する「加齢による悩み」に、具体的かつコミカルに切り込んでいる。たとえば、毎日かけているメガネの跡がシミのようになる「メガネ跡の色素沈着」や、割れ放題の爪、ペタンコになってしまったお尻など、思わず「それ、私も気になってた!」と共感を呼ぶエピソードが次々と飛び出す。
多くの女性にとって悩ましき、体に出てきた「しわ」と向き合うエピソードが印象的だ。下着屋で試着をしたとき、鏡に映った自分の体の状態に衝撃を受ける場面は、他人事として笑って見過ごすことはできないだろう。さらに、顔や体だけでなくヘアスタイルや服装にも意識するようになり、気になる点をひとつずつ見直していく。その過程はちょっとしたドキュメンタリー番組を観ているようでワクワクし、参考にできるポイントがきっと見つかるはずだ。
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気になっている体のパーツがひとつでも改善していくだけで、気分は驚くほど変わっていく。容姿を気にするのに年齢は関係なく、むしろ年齢を重ねたからこそ、自分のために手間と時間をかけることに楽しみを見いだせるはずだ。「もう間に合わない」などと思うのはまだまだ早い。より前向きに元気な毎日を送っていくため、本作をきっかけに、できるところから自分メンテナンスを考えてみてはいかがだろうか。
文=つぼ子
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