
コミックエッセイ『仕事とスマホで終わる日々が「習いごと」で変わった話』(よざひかる/KADOKAWA)には、著者のよざひかるさんが習いごとを通して学びと上達の気持ちよさにハマり“人生エンジョイ勢”になるまでの日々が描かれている。
会社員として生活する中で、いつしか自分の中に大きな不満がたまっていたというよざさん。モヤモヤした気持ちを抱えている時にのめり込んだのが“習いごと”だった。やがてよざさんは最高で6個の習いごとを掛け持ちするほど、習いごとにドはまりしてしまう! 絵画教室、英会話、ピアノ、作曲…さまざまな習いごとを通じて身につけた「新しい価値観」について、著者本人から話を伺った。
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——よざさんは1日体験的な習いごとにも参加していたそうですね。1日体験なら継続が難しい人や、何を習おうかを決められない人のきっかけ作りにもなりそうです。
よざひかるさん(以下、よざ):そうですね。迷っている人は「体験してみた」系の動画を観てもいいと思うし、どんな習いごとがあるのかとりあえず一覧にして見てみるのもいいんじゃないかなと思います。
専門サイトを見ると、野鳥観察、居合(いあい)斬り、トゥワーク(ダンスの種類)、フェンシングなどなど、「こんなのもあるんだ!」と驚く習いごとが結構あるので。その知識があるだけでも、選ぶときの参考になると思います。
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——たしかに、一覧にすると選びやすそうですね。ちなみに、習いごとの悩みの代表格といえば、費用がかさむことです。よざさんは習いごとを6個掛け持ちしていた時期もあったそうですが、費用の捻出が大変だったのでは…?
よざ:習いごとにハマっていた頃の2年間はしっかり赤字だったんですが、「わざわざ費用を捻出している」という意識はありませんでした。当時は飲み会も全部断っていたし、服も800円くらいで買ったものを着ていて…。本当に習いごとにしか興味がなかったんです。
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さすがに6個掛け持ちは多かったけれど、ちゃんと管理していないというある種の鈍感さがよかったのかも。
——習いごとを始めたいけど続けられる自信がない方に、継続のためのアドバイスはありますか?
よざ:最悪、続けなくてもいいと思います。私の経験上、初めてのことを1回体験しただけでも人生にとってはすごくプラスなので。
体験すると見える世界が変わるんですよ。ポールダンスを1日だけ体験したことがあるんですけど、テレビ番組でポールダンサーの方の演技を見たときに「この人のテクニック、ヤバイ…」って思えたし、ドラムを1日体験で叩いただけでもライブを楽しむ感覚が変わりました。
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——1回だけでもずいぶん変わるんですね。
よざ:たった1回だけでも、頭で思っているだけとは全然違う体験ができると思います。
本作を出版したあとに、親しい先輩が「人生は不可逆な足し算だ」という言葉を教えてくれました。1回体験したことは必ず人生の足しになる。何事もビビらず、とりあえず1回やれてラッキー! くらいの気持ちでいてほしいです。
継続度合については、2〜3ヶ月に1回でも、1回1分や10分だけでもいいと思います。とにかくハードルを下げて、楽しい・やりたい気持ちを優先し、自分をヨシヨシしながらやっていく。それだと何かのプロにはなれないかもしれませんが、その分、気軽な気持ちで始めてみるのがいいと思います。本当にイヤになったら、黙って逃げてもいいんです。
取材・文=吉田あき
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