
コミックエッセイ『仕事とスマホで終わる日々が「習いごと」で変わった話』(よざひかる/KADOKAWA)には、著者のよざひかるさんが習いごとを通して学びと上達の気持ちよさにハマり“人生エンジョイ勢”になるまでの日々が描かれている。
会社員として生活する中で、いつしか自分の中に大きな不満がたまっていたというよざさん。モヤモヤした気持ちを抱えている時にのめり込んだのが“習いごと”だった。やがてよざさんは最高で6個の習いごとを掛け持ちするほど、習いごとにドはまりしてしまう! 絵画教室、英会話、ピアノ、作曲…さまざまな習いごとを通じて身につけた「新しい価値観」について、著者本人から話を伺った。
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——ピアノを始め、作曲やボイトレなど音楽にまつわる習いごとが多かったと伺いました。作曲の習いごとでは、どんな思い出がありますか?
よざひかるさん(以下、よざ):先生の「生き方」から受けた影響が大きかったです。
作曲のレッスンの先生はとてもいい方で、「あなたは多分、もっと作りたい人だから、広告代理店でちょこまか作ってるんじゃなくて本気で何かを表現する時間を増やしなさい。笑われてもいいから」みたいなことを、毎月1回、レッスンで会うたびに言ってくれていたんです。「お前たぶん、できるタイプだから何でもやれ」って。
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その出来事の影響もあって、漫画を描こうと思ったんです。先生ご自身は「ピーポポポドドドド…」みたいな一風変わった曲を毎回作って、それをずっと研究している方でした。「私も先生のような何かにのめり込む人生にしたいな」と思ったこともあって、フリーランスになることを決断しました。
——漫画にも「音楽は誰でも作っていい」という言葉が描かれていました。そのお話を踏まえると、先生はご自分の好きを貫く方だったようですね。
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よざ:その頃の私は、世の中的な基準に当てはめて説明するなら「順調にキャリアアップしているね」的な職歴でした。でも作曲の先生は、ある意味でそういう部分に対してアンチな人。「そんなことしてるぐらいなら好きなことやれ」という考えの方だったので。
だからこの本を出すときも、編集者の方と「この本の裏テーマは資本主義から抜け出すことだ」みたいな話をしたりして。作曲の先生には、アンチ資本主義的なことをしっかり教え込まれました(笑)。
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——そういう意味では、習いごとは技術を習得するだけでなく、様々な考え方を持つ人と出会えるチャンスの場、とも言えそうですね。
よざ:何かを極めている人って、いい意味でどこか1本ネジが外れている気がします。会社員のレールに乗って真面目にやってきた自分にとっては全部が衝撃で、それがとてもよかったですね。
取材・文=吉田あき
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