
コミックエッセイ『仕事とスマホで終わる日々が「習いごと」で変わった話』(よざひかる/KADOKAWA)には、著者のよざひかるさんが習いごとを通して学びと上達の気持ちよさにハマり“人生エンジョイ勢”になるまでの日々が描かれている。
会社員として生活する中で、いつしか自分の中に大きな不満がたまっていたというよざさん。モヤモヤした気持ちを抱えている時にのめり込んだのが“習いごと”だった。やがてよざさんは最高で6個の習いごとを掛け持ちするほど、習いごとにドはまりしてしまう! 絵画教室、英会話、ピアノ、作曲…さまざまな習いごとを通じて身につけた「新しい価値観」について、著者本人から話を伺った。
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——絵画教室の先生は、一風変わった言い回しで厳しくも温かく指導してくれる先生でした。自分のために怒ってくれるのがわかってよかった、とのことですが、仕事で上司から怒られるのとはまた違った感覚でしたか?
よざひかるさん(以下、よざ):仕事で誰かを怒るときって、相手を傷つけないように…みたいな遠慮が入るじゃないですか。でも、絵画教室ではそういうのが一切なく、ストレートに「鼻が変だから直せ!」みたいな怒られ方でした。回りくどさがなく単純明快だから、こちらも純粋に向上していけるというか。だからかもしれませんが、絵画の腕前は結構上達できたと思いますね。
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——仕事とは違い、「ここまでやらなきゃ」みたいなプレッシャーも少なそうに見えました。
よざ:そうですね。「先生の言うことを聞いていれば、毎週うまくなっていくな」という実感が味わえたので、すごくよかったです。
——素直に先生の話を聞くことも、上達するコツでしょうか? 教室で制作された絵画作品が漫画内にも掲載されていて、その上達ぶりに驚きました。
よざ:私はそう思っていました。逆に、意固地な生徒さんはなかなか上達していかなくて。でもそういう方も、そのうち自分の中で折り合いがついてくるのか、先週の自分を更新するようになってくる。だから、先生が隣について指導してくれるっていいことだなぁ、と思いますね。
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——よざさんが絵画教室でいちばん学べたな、と思ったことはなんでしょうか?
よざ:描く力もそうですけど、物を見る解像度が上がる感覚はありました!
たとえば、首ってアゴの下にドンってついているイメージでしたけど、本当は背骨とつながってるから頭の後ろのほうについているんです。絵は才能というより勉強に近く、知識の積み重ねで上達していくことがわかったのが大きな収穫でした。
当時は広告関係の仕事をしていましたが、デザインのフィードバックで「A案とB案はどちらがいいですか?」なんて聞かれても意見を言えなくて。でも物を見る力が上がってからは、自分が感じたことをひとつの意見として伝えられるようになったんです。
取材・文=吉田あき
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