
突然、海外からやってきた18歳“姪っ子”との同居生活を余儀なくされた妻。妻は姪の傍若無人ぶりに疲弊させられるも、叔父である夫は姪との度重なるデートに浮足立ち、金銭の援助まで行う始末だ。ふたりの距離の近さに違和感を抱いた妻は、その関係に疑問を持ち始める。そんな中、夫と18歳の姪っ子がふたりでお風呂に――!?
『姪っ子と夫が不倫するのは当たり前ですか?』(サレ妻miku:原作、矢野恵:漫画/KADOKAWA)は、姪と夫とのただならぬ関係を描くサスペンスフルな不倫ドラマだ。異様な不倫劇は、やがて親族をも巻き込む大騒動に発展していく。本作の妻、夫、姪の歪な関係を例にして、離婚カウンセラーでもある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子さんに、夫婦関係や不倫にまつわるお話を伺った。
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※本書に基づき、合意の上での不倫関係を前提にインタビューを実施しています。若年層への性的グルーミングや性的虐待が疑われた場合は、速やかに関係機関へご相談ください。
――本作では、18歳の姪と夫との不倫疑惑と、それに振り回される妻の姿を描いています。物語を通してとくにどのような点が印象に残っていますか。
小泉道子さん(以下、小泉):すべてが解決した後、妻が「ある決断」をくだした点です。具体的な問題が解決したことで、ついついズルズルと一緒に住んでしまったり、悩んでいても離婚できなかったりするケースは多いです。しかし本作の妻は、自分の気持ちを大切にしながら行動を起こした点がとくに良かったなと思います。
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――小泉さんは「家族のためのADRセンター」の代表を務め、離婚に悩む方々へのカウンセリングや協議のサポートに尽力されています。これまでの経験の中で、本作のような親族間での不倫疑惑の相談はあったでしょうか。また、印象に残っている相談にはどんなものがありますか。
小泉:親族間で言えば、夫側からの「妻から姪との関係を疑われている」というご相談が一度だけありました。
ご相談の事例は、どれひとつとっても同じようなものはなく、どれもこれも個別性に富んでいるなと思います。ご夫婦の不和の原因に、お子さんの病気や、ときにはお子さんとの死別の経験が含まれているような場合には、私自身も胸が締め付けられるような思いでお話を聞くことがあります。
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また、ご相談の後にご夫婦がどのような人生を歩んでいくのかも、本当に想像を遥かに超えています。時折、過去のご相談者やADRのご利用者の方とお話をさせていただく機会があるのですが、その後の人生は本当に様々です。
新しい道で大活躍されている方、「実は、元夫は亡くなってしまったんです」と近況を教えてくださる方。「明日どうなるかわからないからこそ、あのとき、精一杯できる選択肢をとってよかった」と言ってくださる方もいます。
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――本作の妻は、夫の無計画な行動によってあるはずだった幸せな未来を奪われてしまいました。様々なたくらみによって平穏な日常を壊された経験のある方へ…メッセージをお願いします。
小泉:起こってしまったことの原因を決して自分に求めず、だからといって相手を責めすぎず。過去と決別して、自分自身の人生を前向きに生きていくことをおすすめしたいです。
とてもつらい経験だったと思いますが、あなたが生きていく上で何ひとつ無駄なことではなかったと思います。それらの経験はきっと、これからのあなた次第で今後の人生のバネになっていくのではないでしょうか。
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過去と相手は変えられませんが、未来はこれから自分で変えていくことができます。過去を「ああ、そんなときもあったね」と笑えるような人生を、これからも頑張って歩んでいってほしいです。
取材・文=あまみん

小泉道子(こいずみ みちこ)
「家族のためのADRセンター」代表。家庭裁判所調査官として、夫婦の離婚調停の仕事に15年間従事。その後、民間調停機関「家族のためのADRセンター」を立ち上げる。離婚カウンセラーとして、親の離婚に直面する子どもたちのケアにも力を入れている。
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