
妻を自分の「ママ」のように扱う夫、パワハラ上司、迷惑な隣人……。北海道テレビ『イチオシ!!』の大人気コーナー「みんなの!もやズバッ」で募集した、人になかなか言えない視聴者の悩みをコミック化した 『モラハラ男、マウント女 完全懲罰ファイル』(さとうもえ:脚色、松本麻希:漫画/KADOKAWA)。視聴者からの生のお悩みをコミカライズした本作には、人間関係の中で生じるモヤモヤが描写されており、思わず共感してしまう。そこからズバッと解決でストレス解消できる爽快感もさることながら、どうやって解決していったのかも読んでいて腑に落ちるストーリーをどうコミックに落とし込んだのか。企画・脚色を担当したさとうもえさんに経緯やお話のポイントをうかがった。
――1話目(File.1)「散らかし放題のお子さま男」では、私だって働いてて忙しいんだから!と怒る妻に、「働いているっていってもただのパートでしょ オレの仕事といっしょにするなよ」と夫が言うシーンがありました。これはケンカも起きるだろう…という応酬です。
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さとうもえさん(以下、さとう):「ワンオペ問題」のほかに、「俺が家族を食わせてやってる感問題」というのもありますよね。結婚や出産を機に会社をやめ、その後はパートという女性は多いと思います。女性たちは別に好きで仕事をやめたわけではないし、好きでパートをやっているわけではないですよね。
まだまだ日本の社会は、女性に家事や子育てを任せてしまっている男性が多い。さらに、子どもを預けて働こうと思っても保育園に入れる枠が狭い、無認可保育園に預けると給与の多くをそのために支払うという本末転倒になってしまう…。
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残念なことに、女性を取り巻くこれらの厳しい環境を理解している男性はまだまだ少ないと思います。思いが至らないから、漫画のエピソードのように「俺が家族を食わせてやっている感」のあるコメントが出てきてしまうんだと思います。
――1話目(File.1)の、家では何もしない、「お子さま」か「お客さま」のような夫。妻は「どうせ言っても無駄 ケンカになるだけだ」と諦めの気持ちで対話をやめてもう全部自分でやったほうが早い…となるシーンがあります。この、疲れと無力感であきらめてしまう流れがリアルだなと思いました。
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さとう:視聴者からさまざまな夫に対する悩みが寄せられましたが、悩みを寄せながらも同時に、「あきらめています」と書いている視聴者がとても多かったです。その視聴者の思いが疲れと無気力のシーンになりました。
取材・文=江野
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