
※この記事は若年妊娠など、センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。
10代の娘の望まない妊娠が発覚したら、どんな行動に出るだろうか…?
漫画『娘が12歳で妊娠しました 逃げた男を絶対に許さない』(ゆっぺ/KADOKAWA)は、望まない妊娠をした中学1年生の少女とその家族の物語だ。ある日突然、まだ小学生のような幼さが残る12歳の娘・のりこの妊娠が発覚。母親の麗美は相手が誰なのかを聞き出そうとするが、のりこは怯えた様子で口を閉ざしたまま。麗美は夫や学校の協力も得られない中、相手捜しに奔走。だが、中絶手術が可能な時期は刻一刻と迫り——。
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実話をもとに描かれたセミフィクションだけに、母娘の苦悩が生々しく伝わる本作。つらい出来事が次々と押し寄せる中で、母娘が深い絆を取り戻していくところにも注目だ。この漫画を手がけた漫画家のゆっぺさんに、本作で伝えたかった想いなどを聞いた。
——本作をどのような経緯で描き始めましたか?
ゆっぺさん(以下、ゆっぺ):本作はセミフィクションですが、10代の頃に耳にした実際の話を参考にしています。その頃からずっと描きたいと思いながら、描き始めるタイミングに悩んでいたので、今回1冊の本として世に出せることをうれしく思います。
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——若年妊娠の実態が伝わる衝撃的な内容でした。最初に本作のもとになる話を聞いた時、どう感じましたか?
ゆっぺ:中学1年生の女の子が妊娠したと聞いた時、派手な子や素行の悪い子を想像していたんです。早熟な非行カップルが知識不足だったりおざなりだったりする避妊で妊娠してしまったのだろうと。でも実際は、想像とはまったく違うおとなしそうな女の子で驚きました。どういった経緯で妊娠したのか、本当のところは周りの人には分かりません。イメージだけで語られてしまうことが多い若年妊娠について、あまり語られてこなかった“影”の部分をこの漫画では描きたいと思いました。
——母親の麗美から、娘の妊娠に気づけなかった後悔や、相手の男に対するやるせない気持ちが痛いほど伝わりました。麗美はどんな母親ですか?
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ゆっぺ:葛藤を抱えながら娘と向き合おうとする“フツウ”の母親だと思います。私自身も2人の娘を持つ母親なので、「自分の娘が同じ状況だったら…」と想像しながら描き進めました。
——のりこの妊娠が発覚した時、麗美は「相手は誰なの!」と娘を責めるような言い方をしてしまいました。この時、どんな気持ちだったと思いますか?
ゆっぺ:お腹の子はもう中絶手術が間に合わなくなるくらいの時期を迎えているし、「どうして何も教えてくれなかったの?」という戸惑いや苛立ちが募っていたんだと思います。これまで子どもだと思っていた娘が、自分の知らないところで妊娠していたなんて…。現実を突きつけられたことに対する混乱や喪失感を、娘にぶつけてしまったのかもしれません。
取材・文=吉田あき
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