
ある小学校で、児童が屋上から飛び降りた。児童は意識不明の重体。現場に残されていた遺書には、いじめ加害者として娘の名前が書かれていた。母・青空翼は娘・茜を問い詰めるが、茜はいじめを否定する。翼は戸惑いながらも茜を信じようとする。なぜなら飛び降りた児童・紫村俊介はかつて茜をいじめていた張本人だったから――。
いじめ加害者とされた側、そして被害者とされた側。それぞれの母親の視点から描かれる『娘はいじめなんてやってない』(しろやぎ秋吾/KADOKAWA)は、「誰を信じるのか」「親は子どもとどう向き合うのか」を読者に問いかける作品だ。
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過去作『娘がいじめをしていました』(KADOKAWA)では、過去にいじめ被害者だった女性の子どもがいじめの加害者になったことで苦悩する心情を描き、話題となった。教壇に立った経験も持ち、現在は2児の父でもあるしろやぎさんに、本作に込めた思いや、いじめというテーマを描く理由についてお話を伺った。
――本作ではSNSも重要な要素として登場します。個人的には「最近は小学生でもSNSのアカウントがあるんだ」という時点で驚きました。最近の子どものSNS事情についてはどのように調べましたか?
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しろやぎ秋吾さん(以下、しろやぎ):小学生がX(旧Twitter)やInstagramをしているイメージってあまり湧かないですよね。僕も最初からイメージできていたわけではなかったのですが、ニュースなどを見ると、小学生でもSNS上のトラブルは起きているようで。そのあたりを調べました。
――しろやぎさんは教職経験もおありとのことですが、その時の生徒たちのSNS事情も参考になっていますか?
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しろやぎ:僕が教員をしていた頃は、今ほどSNSが今ほど流行ってはいなかったんです。なので、そこはあまり参考にはしていません。
――しろやぎさんにもお子さんがいらっしゃると伺いましたが、スマホや携帯電話、SNSの利用についての約束はありますか?
しろやぎ:時間制限はかけています。「解除して!」とうるさいですが……。
取材・文=原智香
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