
『その不倫、地獄行きです!—不倫制裁コーディネーター結子の記録—』(サル山ハハヲ/KADOKAWA)は、サレた側の絶望と怒りに寄り添いながら不倫カップルへ徹底的な制裁を下していく復讐譚である。
主人公は、「不倫制裁コーディネーター」を名乗る女性・結子。彼女のもとには、不倫によって人生を壊された依頼人たちが次々と相談へやって来る。夫に裏切られた妻や、家庭を奪われた女性、嘘と裏切りに追い詰められた人々など、結子はそんな依頼人たちに代わり、不倫の証拠を集め、相手の嘘を暴き、逃げ道を塞ぎながら「制裁」をプロデュースしていくのだ。
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第2巻『その不倫、地獄行きです!—不倫制裁コーディネーター結子の記録— 2』では、社内不倫とセクハラ疑惑が絡むエピソードが展開され、本シリーズ最大の魅力である地獄への落とし方がさらに精彩を放っていく。結子のもとに相談に来たのは、産休中の女性・清水早苗。彼女は、夫・翔太が会社で若手女性へのセクハラを理由に退職へ追い込まれそうになっていると知る。彼は「ハメられた」と主張するが、本当に信じていいのか分からない。
結子は翔太の会社へ潜入して独自調査を進めていくのだが、「社内不倫」と「虚偽告発」が複雑に絡み合い、不穏な人間ドラマへと発展していく。ただ配偶者の浮気を暴き、慰謝料を請求するまでで終わらせないのが結子の使命。不倫によって踏みにじられた被害者の尊厳を取り戻す戦いが始まる――。
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本作を読んでいると、不倫は人生を壊す行為であることと改めて認識させられる。嘘をつき、言い訳を重ね、「本気じゃなかった」「寂しかっただけ」と責任逃れを続ける加害者を、結子は容赦なく追い詰めながら、証拠を冷静に積み上げて「逃げられない現実」を突きつける。彼女に睨まれたクズたちが文字通り地獄に叩き落とされる、痛快な復讐譚を堪能してほしい。
文=甲斐ハヤト
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