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「自分だけが周りとうまくいっていないのではないか」。そんな不安を抱えながら、毎日を懸命に生きている人は少なくないはずだ。『たぬきはたぬき』(堤葎子/徳間書店(COMICリュウ))は、「社会に少しなじめない」と感じている人の心に寄り添ってくれる作品である。


人間社会で暮らすたぬきの女の子・三つ葉の夢は、人間になること。人間の姿に化けることはできるものの、その時間はたった3時間だけ。そのためアルバイトをして生活費を稼ぐこともままならず、日々の暮らしはかなり苦しい。人間社会で自立して生きていきたい。けれど、自分の体の仕組みがそれを許してくれない。かわいらしい設定の中に、社会にうまくなじめないことの切実さがにじむ。


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