
学生時代の思い出は、文化祭や体育祭などはもちろんだが、休み時間や放課後の時間も大切な青春の1ページだ。『男子校の生態』(コンテくん/KADOKAWA)は、男子校で過ごした6年間の、なんでもないけどかけがえのない時間をゆるく描いたコミックエッセイだ。
描かれるのは、コンテくんを中心とした個性豊かな生徒と先生たちの日常である。男子校というと、通ったことのない人からすると未知の世界と思っているかもしれない。だが本作を読んでいるといたって普通であることがわかり、実際にのぞいてみたくなるだろう。そして男子校出身の人は大いに共感し、思い出が蘇ってくるはずだ。
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4巻でも、コンテくんたちのやりとりは相変わらずおバカで、最高に愛おしい。身体測定の待ち時間にデートの妄想をしたり、文化祭では女装した同級生と模擬デートをしたりと、男子校らしい発想と自由さが全開だ。授業参観のエピソードでは、美人ママを見ようと必死になる生徒たちの姿や、参加した親たちに抜き打ちで数学の問題を出す先生など、思わず笑ってしまう場面が満載である。さらに、夏休みの様子や女子校の体育祭に行くなど学校外のエピソードも楽しめる。そして、時折差し込まれる「青春のきらめき」は少しセンチな気分にもさせてくれるので、そのバランスが心地いいのだ。
また、4巻にはSNSで公開してきたもののほかに40ページ以上の描き下ろしも収録されており、電子書籍版には特典の描き下ろし漫画も収められているので、SNSで読んだ人も見逃せない内容になっている。
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読み終えるころには、コンテくんたちの仲間になった気分になっていることだろう。そして何気ない毎日をただ全力で楽しむ彼らの姿を見ていると、久しぶりに旧友たちと会いたくなり、またバカ騒ぎがしたくなるはずだ。
文=ゆくり
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