
自分の子どものことが全然わからない。なぜ娘は不登校になってしまったのか……。
友達とも仲が良く、家族関係にも問題がないと思っていた小学5年生の娘・真奈。しかし、ある日から突然学校に行かなくなってしまい、母・千紗は戸惑う。真奈本人に理由を聞いてもはっきりとした返事はなく、担任教師やママ友に相談してみても原因はわからない。
学校にも家にも“居場所”がない。そんな思春期の行き場のなさと不登校をテーマに描いた『娘に死にたいと言われました 不登校の理由』(とーやあきこ/KADOKAWA)。真奈と千紗、それぞれの心情がリアルに描かれた本作はどのようにして描かれたのか? 著者であるとーやあきこさんに聞いた。
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――千紗は不登校児の保護者が集まる交流会に参加して「学校に行くことが全てではない」と理解したものの、「せっかくだし家にいる時間を使って好きなことをやってみたら?」と真奈に話し、拒絶されてしまいます。
とーやあきこさん(以下、とーや):作中にも少しだけ描いたのですが、最近「学校に行けなくても家で勉強して良い大学に行けた」「学校に行けない時間を使って自分の好きなことを極められた」というポジティブな記事を目にすることがよくあります。もちろんそれらが理想的に映るのはわかります。しかしそれを「学校に行かない子たちが目指す姿」と親が考えてしまうと、子どもはさらに辛くなってしまいますし、学校に行けない子どもたちの中でも分断が生まれてしまうこともあるのではないかと思い、このシーンを描きました。
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――この時、真奈は千紗に「つまり何かを頑張らなきゃ生きてちゃいけないってこと?」「それなら私は死ぬしかないってこと?」と言い出します。この時の真奈の心情は何をとっかかりにして描いたのでしょうか?
とーや:これは私自身がよく思っていたことです。学生時代も社会人時代も「人よりも努力し、かつ結果を出さなければ意味がない」という空気の中にいることが辛かった時期があって。「ただ生きてるだけじゃ認めてもらえないんだ」と。このセリフは、私個人の気持ちを真奈に強く反映したセリフです。
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――結果的に真奈を怒らせてしまった千紗ですが、とーやさんはどのように声掛けするのがよいと思われますか?
とーや:難しいですね。ここについては、学校へ行けないことに悩んでいる親子に限らず、親子関係全般という大きな括りの中で起きがちなことを描きました。親が子どものためを思って選んだ言動でも、子どもが望むものと違うことはよくありますよね。時には子どもにとってプレッシャーになってしまうこともあります。親の立場としては、学校へ行けないことに限らず基本的に子どもに対してあれこれ言わないほうがいいとは思うのですが、私自身も子どもに余計なことを言って、よく怒られてしまいます。
取材・文=原智香
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