
自分の子どものことが全然わからない。なぜ娘は不登校になってしまったのか……。
友達とも仲が良く、家族関係にも問題がないと思っていた小学5年生の娘・真奈。しかし、ある日から突然学校に行かなくなってしまい、母・千紗は戸惑う。真奈本人に理由を聞いてもはっきりとした返事はなく、担任教師やママ友に相談してみても原因はわからない。
学校にも家にも“居場所”がない。そんな思春期の行き場のなさと不登校をテーマに描いた『娘に死にたいと言われました 不登校の理由』(とーやあきこ/KADOKAWA)。真奈と千紗、それぞれの心情がリアルに描かれた本作はどのようにして描かれたのか? 著者であるとーやあきこさんに聞いた。
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――物語の冒頭で、真奈は「なんかもう…死にたいかも」と突然口にします。センセーショナルなプロローグだと感じたのですが、このシーンはどのようにして生まれましたか?
とーやあきこさん(以下、とーや):このセリフは担当編集者さんとの会話の中で生まれました。「死にたい」という言葉を口癖のように軽く使う子どもが増えているので大人はつい流してしまいがちですが、もしその中で本当にSOSを子どもが出していた場合、大人は気がついてあげられるのだろうか? そんなことを編集者さんと話している中で、作中の冒頭でこのセリフを使うことを決めました。
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――軽く言っているようにも見えるし、深刻な表情にも見える描写でしたがどんなことを考えてこの表情になったのでしょうか?
とーや:私の子どもも明るいトーンでこの言葉を使うときがあるんです。そこで「もしこの言葉が本気だったら?」と時々考えてしまうんですよね。真奈の笑顔はそのときの、どちらとも受け取れる、私の子どもの笑顔を思い出しながら描きました。
――私の子どもはまだ小さいのですが、「もし将来、自分の子どもがこう言ったらショックだろうな」と思いました。
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とーや:今、何の問題もなく日常を過ごしていても、いつ子どもが「学校に行きたくない」と言ってくるか……と、どこか不安を抱えている親御さんは多いかもしれないですよね。私自身もその1人です。
この作品のラストでも描きましたが、毎日できる限り子どもの表情や体のことを気にかけているつもりでいたとしても、明日はどうなるかなんてわからない。不安は続くのかなと思います。
取材・文=原智香
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