
自分の子どものことが全然わからない。なぜ娘は不登校になってしまったのか……。
友達とも仲が良く、家族関係にも問題がないと思っていた小学5年生の娘・真奈。しかし、ある日から突然学校に行かなくなってしまい、母・千紗は戸惑う。真奈本人に理由を聞いてもはっきりとした返事はなく、担任教師やママ友に相談してみても原因はわからない。
学校にも家にも“居場所”がない。そんな思春期の行き場のなさと不登校をテーマに描いた『娘に死にたいと言われました 不登校の理由』(とーやあきこ/KADOKAWA)。真奈と千紗、それぞれの心情がリアルに描かれた本作はどのようにして描かれたのか? 著者であるとーやあきこさんに聞いた。
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――本作を通して一番伝えたいと思っているテーマはなんですか?
とーやあきこさん(以下、とーや):「あなたはひとりじゃない」「直接言葉をかけてこなかったとしても、あなたを見てくれている人、心配してくれている人が必ずいる」ということです。今現在、学校に行けずに悩んでいる方、親御さんには、読むことでさらに辛くさせてしまうシーンが多いかもしれません。ただこの作品を読んで上記のことを思い出してもらえたらなという気持ちで描きました。
――このテーマで漫画を描こうと思った理由を教えてください。
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とーや:最初は学校へ行けない子どもと親御さんがどのように時を過ごし、どのように前に進んでいくかをテーマにしていたんです。しかし描いていくうちに「孤独になってほしくない」という思いが強くなっていって。当初のテーマを主軸にはしていますが、その中にできる限り悩みを共有できるようなセリフや、誰かがそっと見ていてくれているシーンを入れていきました。
――ご自身、もしくは周囲に不登校で悩まれている方はいらっしゃいましたか?
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とーや:個人的に連絡を取り合える範囲でも、学校に行けずに今現在悩んでいる方や過去に苦しんだ経験をした方は数多くいらっしゃいます。令和5年度の文部科学省の調査では全国で約34万人もの子どもが不登校とされており、不登校が身近な問題である現実を改めて実感しました。
取材・文=原智香
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