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少子高齢化社会の今、家族の介護は決して他人事ではない。しかし実際に介護が始まらないと、どんな生活が待っているのかを想像するのは難しいだろう。『殿さまとわたし』(ぬまじりよしみ/双葉社)は、父親の介護をすることになった著者・ぬまじりよしみ氏が、その経験をフィクション化した作品である。


主人公・史子にはまるで「殿さま」のような父がいる。彼は定年退職後、ほとんどの時間を家で過ごしているが、家事をしないばかりか自分の思い通りにならないと不機嫌になり、暴言を吐くなどして周囲を振り回す生活を送っていた。そんな父の世話に疲れ果てた母は体調を崩して史子の姉の家に居候することに。史子には弟もいるが姉と弟どちらも遠方に住んでいるため、実家から徒歩5分圏内に住む史子は、父の世話をひとりで担うことになり、そしてそれが介護という形に変わっていくのだ。


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