
『「恋愛地獄」、「婚活疲れ」とはもうサヨナラ! “最後の恋”を“最高の結婚”にする 魔法の「メス力」』(神崎メリ/角川文庫)は、女性が最高の結婚という幸せを手に入れるための秘訣をまとめた恋愛ノウハウ本である。
なぜか恋愛がうまくいかない。好きな人と結婚できない。そんな悩みを抱える女性は、もしかするとアプローチの仕方を間違えているのかもしれない。恋愛コラムニストとして活躍する著者・神崎メリ氏は、自身の失敗経験を踏まえ、幸せを掴み取る法則を見出したという。
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先に伝えておきたいのは、本書は決して女性に無理を強いないということだ。例えば、男性好みの女性を演じて媚びたり、我慢を重ねたりといった“モテテク”は一切登場しない。ありのままの姿で、最高のパートナーの『ど本命』の座を獲得する。これが本書の目指すゴールだ。
■男性の視点を踏まえた「メス力」の解説は必読
タイトルにもある「メス力」とは、男性に大切にされるふるまい方と、恋人の選び方の法則を指している。どうふるまうかだけでなく、どう選ぶかも「メス力」の定義に入っているところがポイントだ。選択肢を間違えたら、その時点で明るい未来は絶たれる。
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「メス力」を語るうえでは、男性の本能や生理、思考の理解が欠かせない。ここで、男女の恋愛観にいかにギャップがあるかを痛感する。男性が女性のことをどう考えているのか、オブラートに包まず伝えてくれるパワーワードの数々が読んでいて爽快ですらある。
実践的なテクニックも紹介されている。例えば、LINEの返信頻度、可愛くわがままを伝える方法、隙の見せ方、マッチングアプリ対策。詰め込まれたトピックは、真剣に相手と向き合ってきた女性であれば一度は失敗したことがあるものばかりだ。
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■文庫化で追加された魅力的なコラムと共感できる特別対談
文庫化にあたって書き下ろされたコラムには「復縁」や「妊娠」、「友人への相談」など、より具体的なテーマを扱っている。読んでいてドキリとしてしまうほどリアルな事例と的確なアドバイスに、思わず唸ってしまった。
また巻末には、吉本芸人・紅しょうがの稲田美紀氏と著者による対談が新たに追加されている。芸能人とはいえ、稲田氏も読者と同じ目線の悩みを抱える一人の女性だ。つい相手に合わせてしまう恋心の吐露と、神崎氏の鋭い指摘がリズムよく展開される。
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女性は恋愛での失敗を、自身の価値と同一視してしまう傾向がある。しかし、自分を卑下して選ばれる側だと錯覚するのは逆効果だ。本書を読んでいると、対等な関係を築くことこそ、自身の魅力を最大限に高める唯一の方法なのだと勇気がわいてくる。婚活や恋愛に対して悩んでいる女性に、ぜひ手にとってほしい一冊である。読んだあとは、きっと恋愛に対する価値観が一変するはずだ。
文=宿木雪樹
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