
思えば、やたらと保護猫を受け入れる人生だった。ライブドア公式ブログ「猫の手貸して」著者・ぴなぱさん(@pinapapinapa)は、3人の娘と夫の5人暮らし。昔から動物が好きで、保護団体などは通さず4匹の保護猫と暮らしてきた。どうやら、猫のしもべ(飼い主)になりそうな人間の調査や発掘をしているという秘密組織・ねこねこネットワーク(NNN)から「優良物件」としてロックオンされているようで――?
ゴミ捨て場で拾った茶トラとそんな茶トラに育てられたクールな性格のキジトラ、ビビりな性格のミケ、社交的な性格のネオとの暮らしを描いた『ねこねこネットワーク(NNN)にロックオンされています。』は、ぴなぱさんが自身の体験をもとに描いたエッセイ漫画。著者のぴなぱさんに、保護猫との出会いや本作について話を聞いた。
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もしかしたら、今とは違う人生を歩んでいたのかもしれないと想像する「人生の分岐点」
──先住猫の茶トラを保護したときは噛み癖が大変だったというエピソードがありました。後からやってきた保護猫のキジトラは茶トラが教育係になってくれたそうですね。他にも、茶トラがキジトラのお世話をしてくれたことがあれば教えてください。
ぴなぱさん(以下、ぴなぱ):キジトラに関しては、噛み癖もトイレもすべて茶トラが躾けてくれました。今思えば、キジトラは食べてはいけないものも食べたことがないので、きっと茶トラが教育してくれていたんだと思います。茶トラが亡くなってから拾ったミケは、食べてはいけないものでも食べてしまうので、あの教育係は茶トラだったんだなと実感しました。私が気づかないところで、あらゆることをキジトラに教えてくれていたんだと思います。
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──仔猫を助けるために夢だった大学のプロジェクトへの参加を諦めていましたが、今でも後悔はありませんか?
ぴなぱ:あのときに仔猫を拾う選択をした後悔はないです。もし私が拾っていなければ、きっとあの仔猫たちは大変なことになっていたと思うので、助けられて良かったなと思っています。ただ、当時参加を希望していたプロジェクトの成果物を今でもたまに見かけることもあり、それを見ると「ああ、このプロジェクトだな」と思いはします。やりたかったという強い感情があるわけではないのですが、まったく思うところがないのかと言われるとそうでもなく……もしこのプロジェクトに関われていたら、今の人生とは違っていたのかなと想像することはありますね。
──自分の夢よりも猫を助けることを優先したときに、ご自身の大切なものについて悩まれていましたが、見つかりましたか?
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ぴなぱ:歳を重ねてさまざまな体験をする中で、巡り巡って好きだったのは「絵を描くこと」と「物を作ること」でした。私が通っていたのは美大だったので、周囲に好きなものが多い人が多くて。もちろん、興味関心があることはあったけれど、周りほど明確に「好き」と言えるのか? と思うと、そこまでではないなと思ってしまっていたんですよね。今はこうして猫のマンガを描くのも好きですし、布を作ってその布を使った小物を作ったり、DIYをしたり、花を育てたりするのも好きだなと思います。
取材・文=押入れの人
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