
宝島社「このマンガがすごい!2026」オンナ編で第5位にランクインし、重版出来するなど大きな反響を集めている『汐風と竜のすみか』(縞あさと/白泉社)。そのコミックス最新3巻が、2026年5月1日(金)に発売された。
作者の縞あさと氏は、2008年に第48回「LMG(ララまんがグランプリ)」でフレッシュデビュー賞を受賞し、2010年に『シザーリセット』でデビュー。“男の魔女”との交流を描いた『魔女くんと私』や、コールドスリープを題材にした『君は春に目を醒ます』など、少女漫画の枠にSFや幻想的なテーマを織り交ぜた独自の世界観で多くのファンを魅了してきた。
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現在『LaLa』で連載中の『汐風と竜のすみか』も、そうした系譜に連なる一作だ。舞台となるのは、“竜人伝説”が根付く海辺の街・篭崎(こもりさき)。父親を亡くした主人公・瑞花(みずか)は、叔父に引き取られる形で、竜の特徴や能力を受け継いだ「竜人」が暮らすこの地にやってきた。そして下宿先で竜人の同居人・天辰(てんしん)と出会い、新たな生活をスタートさせる。
天辰は一言でいえばぶっきらぼうな少年。当初は瑞花を遠ざけるような言動や素振りを見せていたが、それは竜人として生きてきた中で抱えた傷や、彼女を怖がらせまいとする不器用な優しさの裏返しでもあった。そうした天辰の内面に触れていくうち、瑞花は次第に心を惹かれていく。
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そんな二人の物語には、ほかにもユニークな竜人たちが登場する。人間嫌いの紅(こう)をはじめ、天辰に異常な執着心を持つ櫂理(かいり)や、わんぱくな竜人の小学生・大珠(たいじゅ)など、いずれも一筋縄ではいかない面々だ。天辰だけでなく、彼らと関係を深めていく点も同作の大きな見どころとなっている。
今回発売された最新3巻では、天辰が突如として「実家に帰る」と言い出す。彼の実家「墨浦神社」は、竜神伝説に登場する竜を祀った有名な神社。下宿先からそう遠くない場所にあるものの、天辰は家族との折り合いが悪く、現在は「家出中」であることが第1巻で明かされている。
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絶交中だった櫂理と仲直りしたばかりの天辰だが、一難去ってまた一難……。天辰や義兄にまつわる不穏なウワサも浮上し、波乱を予感させる展開となっている。
また今巻では、瑞花と天辰の関係にも変化の兆しが。現状の二人は友人でも恋人でもなく、あくまで「同居人」という関係。ただ、互いに放っておけない存在であることは確かで、天辰も瑞花の真っすぐさに惹かれつつある。そんな二人が、ひょんなことから遠出することに。今回のエピソードを経て、距離感がグッと縮まりそうな気配だ。
なお最新3巻の発売を記念して、各書店では『汐風と竜のすみか』の「繋がる竜の屏風絵ステッカーフェア」が開催される。描き下ろしイラストを使用した特典は全3種類。単行本1巻には「紅と櫂理」、2巻には「瑞花」、3巻には「天辰」の絵柄が用意されている。いずれも屏風絵をモチーフとしており、3枚をそろえるとイラストがつながる仕様だ。
謎と恋が加速する最新3巻と合わせて、こちらもぜひチェックしてみてほしい。
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