
『パンどろぼう』でおなじみの絵本作家・柴田ケイコ氏が手がける、累計40万部突破の人気シリーズ「パンダのおさじ」。その最新作『パンダのおさじと ぱんだっこちゃん』(ポプラ社)が、2026年4月15日(水)に発売された。
イラストレーターとしても活躍する柴田氏は、2016年に『めがねこ』で絵本作家デビュー。その翌年に刊行された『おいしそうなしろくま』は第8回リブロ絵本大賞を受賞し、2020年には「パンどろぼう」シリーズの1作目が発売された。現在、同シリーズは累計発行部数550万部を超えるヒットを記録しており、「令和で最も売れている児童書」として呼び声が高い。なお、2026年10月からはテレビアニメ版の放送も控えている。
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こうした人気作を抱える一方で、ほかにも複数のシリーズ絵本を手がけている柴田氏。「パンダのおさじ」シリーズもそのひとつだ。同シリーズは、手のひらサイズのパンダ「おさじ」が「パンダどうぐ」と呼ばれる不思議な道具を使い、困っている人を助けていく物語。シリーズ4作目となる『パンダのおさじと ぱんだっこちゃん』では、怖がりな女の子「ねむこちゃん」を中心にストーリーが展開される。
「ねむこちゃん」は毎晩おばけのことを考えてしまい、なかなか眠れない夜を過ごしていた。その影響で、学校で過ごす時間は眠くてたまらない。水やり中もウトウトし、体育の授業もこくりこくり…。掃除の時間には雑巾がけをしながら寝息を立ててしまうほどだ。
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そんなある日の帰り道、「ねむこちゃん」は商店街で不思議なおじさんから「ぱんだっこちゃん」というぬいぐるみをプレゼントされる。「これを だっこして ねむってごらん」と言われ、その夜さっそく試してみたところ、なかから小さなパンダ――「おさじ」が現れるのだった。
同シリーズでは、「おさじ」が唱える“呪文”も見どころのひとつとなっている。呪文を唱えながらダンスを踊る「おさじ」の姿は楽しげで愛らしい。まだ文字が読めない子どもたちの心も掴んでいるようで、ネット上には「絵本を読んだ子どもが歌と踊りにハマりました」「呪文をとなえる時の動作を真似して楽しそうに踊ってくれる」といったコメントが数多く見られた。
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呪文を唱えて「パンダどうぐ」を使うと、退屈なことや苦手なことが楽しめるようになる。「ねむこちゃん」も「おさじ」のおかげで夜が怖くなくなるのだが、ここで“めでたし、めでたし…”とならないのが「パンダのおさじ」シリーズのお決まりだ。
実は「パンダどうぐ」には、使用にあたって守るべき“約束ごと”がある。しかし、その約束は必ずと言っていいほど破られ、物語は波乱の展開へと進んでいく。そうした中で描かれる“苦手なこと”と向き合う姿もまた、同シリーズの大きな魅力となっている。
果たして「ねむこちゃん」は、苦手な夜をどのように克服するのか。“パンダフルな物語”をぜひ見届けてほしい。
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