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高齢化社会が加速度的に進んでいる日本にとって、介護関係の職に就いている人はとてもありがたい存在だ。だがそう思う一方で、仕事内容に対しては「高齢者のお世話はとにかく大変そう」という印象を持っている人も多いだろう。現役ケアマネジャー(ケアマネ)の著者・ケン氏による『ヤベー高齢者ばかり担当しているケアマネの日常 記憶に残らない個人の記憶をたどる』(ケン/KADOKAWA)は、高齢者たちとの一筋縄ではいかないコミュニケーションがとてもユーモラスに描かれたSNS発信の作品で、介護現場に抱いていたイメージを覆すほど笑ってしまう作品だ。


ケアマネとは、介護を必要とする人やその家族に、介護に関わるさまざまな専門サービスをつなぐ仕事である。ケン氏はケアマネとして多くの高齢者を担当し、日々の体調の確認、車椅子やバリアフリー設備などの相談、入居施設の紹介などをしている。そのなかで、ケン氏が出会った強烈な個性を持つ高齢者たちが登場する。例えば、先日紹介したデイサービス体験が気に入ったのに素直に言えない頑固な人や、自分の健康面を過信して忠告を聞かず、結局医者を呼ぶ羽目になる人、愛人の家に杖を忘れたから取りに行ってほしいと頼んでくる人などだ。


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