
もし赤ちゃんたちの憩いの場があるとしたら、漫画『屋台ヤケミルク』(はみだしみゆき)のような会話が繰り広げられているのかもしれない。出産時の思い出、ミルクのうまさ、ママやパパへの想いetc……。この作品を通して、赤ちゃんの本音をちょっとだけ覗いてみよう。
赤ちゃん御用達の「屋台ヤケミルク」に、生まれたばかりの新生児がやってきた。黄疸治療用のアイマスクをファッションアイテムのごとくコーディネートに取り入れた聖司は、屋台に来るなり「ここらで1杯やりたいねえ」と大人顔負けの口調で語り出す。
続きを読む
先輩赤ちゃんたちが出産の感想を尋ねると、どうやら自然分娩だったらしい。「あんなに全力を出したのは産まれて初めてさ」と振り返り、「産声は『ほやああ』でキメたぜ」と得意げに語っていた。
そんなクールな聖司も、「屋台ヤケミルク」のミルクには目がない。甘くクセのない味わい、丸みを帯びた香り…。同じ赤ちゃんである大将の作る1杯は格別のようだ。大将いわく、うまさの秘訣は「愛」。それを聞いた常連ののんちゃんも「どうりでママが作るミルクもサイコーなワケだぜ!」と納得するのだった。
続きを読む
赤ちゃんたちにとっての“うまい1杯”は、味だけで決まるものではないのだろう。誰かが自分のために作ってくれる、そのひと手間ごと、まるごと含めてのごちそうなのだ。赤ちゃんたちは今日も、その1杯をしっかり味わっているに違いない。
文=ハララ書房
記事一覧に戻る