ダ・ヴィンチWeb


毎日の忙しさに追われて生きていると、ふと立ち止まり、この繰り返しの日常から離れてみたくなるときはないだろうか。『おばけのおいしいひとり旅』(のもとしゅうへい/KADOKAWA)は、都心の大学に通う「私」が、今まで流されるままに生きてきた自分を、小さな旅とその先のおいしいものとの出合いをきっかけに見つめ直していく物語だ。


ある春先からインターンシップに参加した「私」。しかし働くことに対して前のめりな周りの空気についていけず、心も体も疲れ切っていた。ある日の帰り道、眠って電車を乗り過ごした「私」は、見知らぬ駅のホームのベンチで自分の将来に不安を感じながらまた眠ってしまう。するといつの間にか頭から大きな布をかぶっているような、おばけの姿になっていた。


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