
何を話しかけても上の空になってしまった夫。そんな夫のスマホには、女性と連絡を取っている形跡が…。『夫の不倫現場はPTA』(サレ妻ゆり子:原作、んぎまむ:漫画/KADOKAWA)は、平穏に暮らしていた女性が、娘の同級生ママと不倫した夫に立ち向かう一部始終を描いた実録コミックだ。
不倫の証拠集め、夫や不倫相手への追及など、事実に基づいて明かされる不倫の全貌はあまりにも衝撃的。本作の原作者・サレ妻ゆり子さんに、不倫騒動の裏側や当時の心境について、サレ妻のリアルを語ってもらった。
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——本作では、不倫をサレた後に心理状態がおかしくなってしまう「サレラリ期」について描かれています。ゆり子さんの場合、「夫のことを以前より好きになる」という症状が出ていたそうですね。
サレ妻ゆり子さん(以下、ゆり子):裏切られた絶望と、それでも「元の家族に戻れるかも」という執着が混ざり合い、24時間不倫のことしか考えられないパニック状態になりました。自分の感情が制御不能で、脳を何者かに乗っ取られているような感覚でした。
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今振り返れば、あんな不誠実な男に縋ろうとしていた自分が信じられませんが、それほど心が壊れ、正常な判断ができなくなっていたのだと思います。
——不倫の発覚後も夫と一緒に暮らしていました。家庭内はどんな雰囲気でしたか?
ゆり子:すべてが嘘で塗り固められた、限界の空間でした。子どもの前では普通の母親でいようと必死で。心の中は煮えくり返っているのに、無理やり会話を繋いで、作り物のような笑顔を貼り付けて…。同じ屋根の下にいましたが、心は完全にバラバラ。偽りの平穏に、心が削られていました。
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——本作は「不倫発覚後の様子」をたっぷりと描写している点がおもしろく、読みごたえに繋がっていると感じます。このようなストーリー作りにした意図があれば、ぜひ教えていただきたいです。
ゆり子:私がこの構成を大切にしたのは、いま現在不倫に苦しんでいる女性や、過去に傷ついた経験を持つ方々の「新しい人生のスタート」を応援したかったからです。
不倫そのものよりも、その後の葛藤をどう乗り越え、どう自分を取り戻していくか。そこをたっぷり描写することで、絶望の先に必ず新しい生活があることを伝えたかったんです。私の歩んだ道のりが、誰かが前を向くためのエールになればという思いを込めています。
取材・文=吉田あき
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