
自分は何のために生きているのだろう、と悩むとき。すぐそばに、大好きな存在がいてくれたなら…。『君のためなら生きてもいいかな ハムスターのうにさんと私』(松村生活/KADOKAWA)は、うつ、線維筋痛症、メニエール病など様々な病を患い、休職して心が折れていた「私」が主人公。「私」がハムスターの「うにさん」と出会い、共に過ごす中で生きる力をすこしずつ取り戻していく。
うにさんの可愛さに癒され、うにさんに背中を押される「私」に共感する声が止まない感動のコミックエッセイだ。そんな本作の著者・松村生活さんに、約3年にわたるうにさんとの生活を振り返りながら、ご自身の病気のことや現在の心境などについて語ってもらった。
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——本作には、松村さんが休職後に飼い始めたハムスター「うにさん」との暮らしが描かれています。2018年に描いた1作目「百年」がバズり、連載が決まったそうですが…。
松村生活さん(以下、松村):休職中に、4コマで下書きもなしに描けるような漫画を描こうと思って、うにさんとの暮らしを旧Twitter (現X)にあげたところ、思いのほかウケて。どんどんフォロワーが増えるし、一体これはどういうことなんだと思っていたら、連載の打診も届いてびっくりしました。
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——初投稿の「百年」は、ハムスターの寿命が2〜3年だと知ったからこそ生まれたそうですね。
松村:ハムスターの寿命が2〜3年なら、もし私が死んでも誰かが引き取ってくれるかな、という甘い考えで飼い始めたものの「いやいや、こんな可愛いふわふわのうにさんを残して死ねるわけない。これは私も生きなきゃいかんぞ」と思いまして。
——休職のタイミングでうにさんをペットショップから自宅に連れ帰ったそうですが、最初からハムスターを、と決めていたのですか?
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松村:ハムスターは小さい頃に飼った経験があったので。こんなに可愛いのに1500円? という、ハムスター安すぎる問題もあるんですが。小さい頃に飼っていたハムスターも、ちょっと怪我をしていたからかびっくりするようなお値段になっていて。安すぎる分、精一杯お世話をするしかないと思いました。
取材・文=吉田あき
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