
心の中で感謝はしていても、それを本人に伝えられる人はどれだけいるだろうか。人気イラストレーター・しばたまさんが描く『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』では、たった2行の言葉をきっかけに、“伝える勇気”を手にした女性のエピソードが収められている。
同作は、しばたまさんがフォロワーからの体験談を漫画化した実録コミック。収録エピソードは、ゾッとする話からほっこりする話まで実に幅広い。本稿で紹介するのは、スーパーでレジ担当として2年半ほどアルバイトをしているという女性フォロワーの体験談だ。
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彼女はバイト歴こそ長いものの、考えごとが多い性格で、歴の浅い人よりも作業が遅くなってしまうことがあったという。店に貢献しようと丁寧な接客を心がけてはいたが、その一方で自己嫌悪に陥ることも少なくなかった。そんなある日、いつものように「お客様の声コーナー」を読んでいると、自身の名前を挙げて接客を褒める言葉が書かれていて……。
メッセージはたった2行の短いものだったが、彼女にとっては自分のこれまでが肯定されたように感じられ、「すごく救われた」と振り返っている。そしてこの出来事をきっかけに、彼女は心の中で抱えていた「感謝」を言葉にして伝えることの大切さにも気づいたという。
「ありがとう」の一言が、誰かの背中を押す力になる。そんな“当たり前”の積み重ねこそ、穏やかな日常を支えているのかもしれない。
文=ハララ書房
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